親が子供にしてあげれる年齢と綺麗事ではない才能 思い出編
〜2019-8-11〜
親が子供に手をかけてあげられる年齢って何歳までなんでしょうか。
沢山の子供達と接する中で子供が自分の意思を示し、その行動が本格的になるのがおそらく13歳。
小学生から中学生になる時点で子供達は自分の意志で人生の扉を開きだし歩いていくことになります。
なので可能であれば12歳までは出来るだけ親は子供に色々な経験をさせてあげた方がいい。
13歳になると自分のキャパや考え、価値観が固まってきます。
若い時に経験を積み重ねた子供達は"柔らかい"
それが率直な感想です。
そして13歳から15歳になってくると、段々と見えてきます。
"プロになれるかなれないか"
プロを目指します。
頑張ります。
俺は海外でやりたいです。
でもどうしても、どう転がっても、どうオブラートに包んでも、本音で物を言えば
"才能"
これは切っても切れない。
僕みたいに才能が無かった人間がアルゼンチンに行きたいと高校の先生に言った時、今思えば、
"いやプロは厳しいと思う"
そう言われていたら。
もちろん先生は思ってたかもしれません。
ただ先生は背中を押してくれた。
才能がないことをオブラートに包んでくれた。
だからこそやればなんとでもなる。
頑張れば夢は叶う。
必死で練習出来た。頑張れた。
そして今の時代。
正直今凄く悩んでることがあって。
どうあがいてもどう頑張っても、プロは厳しい選手。
将来はわからない。もちろんわからないけど、でも可能性が極端に低い選手。
その選手に現実を投げるのか。
お前は相当厳しいぞ。
別の道もあるぞ。
それが正しいことなのか。
もちろん海外に行って学ぶことはサッカーだけではなく人生です。
サッカーを辞めてもその経験が活きることは多々ある。自分が一番わかっています。
ただ問題は
"あまりにも海外に出たい選手が増えたこと"
俺は卒業後に海外に行きたい。
いやわかる。気持ちはわかる。
応援したい。
でもやっぱりプロになるには綺麗事だけではいかないことがあるんです。
僕がこのブログを見てくれているアメンバーの方と1日1人話をしたとして全員と話終わるまで20年かかります。
そんな時間は当然ないし、それだけ競争が激化した時代になったということ。
でもいいこともあります。
それは可能性が確実に上がったこと。
昔プロになるのは1000人中1人だと言われていました。
ただ16.17歳までで僕のとこにいる選手は、おそらく30.40パーセントの確率でプロにする自信があります。
それだけ才能がある選手が集まってきた。
それは凄くいいことなんですが、その逆で実力が足りない選手が弾き出されてしまう世界がどうしても出来てしまう。
チャンスは平等にあげたい。
でも平等なんかないのも知ってる。
言葉が話せる話せない
性格が明るいか内向的か
身長が高い、低い
色々な要因はあります。
サッカーは競争。
サッカーは実力。
もちろんそうですが、昔はその年齢が心に受け止められる年齢だったんです。
でもそれが下がりすぎて子供が受け止められない年齢になった。
それが最近の悩みです。
そんなの弾けばいいじゃないか。
実力がないなら仕方ない。
って言うのは簡単ですが、やっぱり関わる子供達は1人でも多くなんとかしてあげたいというのが本音です。
とここまで
稲若さん
まさにそうですよね…
親は特に自分の子供にプロになってほしいと思う
でもそれが難しいのもわかる…